修羅場といっても、事件や事故に巻き込まれたわけでもなく
単なる精神的な修羅場です
20年ほど前、中古の一軒家を購入

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住み始めて数日後、小学校低学年くらいの子が家に来て
「ここ、僕ん家なんだけど」と言い出した
最初は???でしたが、すぐに前の住人だろうなと思い
今は、私たちが住んでいるから僕の家は違う所になったんだよみたいなことを言って帰した


 隣の奥さんに聞いてみたら、たぶんその通りで
旦那さんがパチンコ中毒で借金して離婚してローンが返せなくなっての物件だった
家の程度もよく住所も色々便利で値段もお買い得だったから購入したのだけど
気分的に離婚理由もローンが返せなくなったのも自分たちのせいの気がして嫌な気分になった
中古住宅物件というものは、こういった嫌な気持ちも付いてくるから安いんだなと思った
これが私の中の第一の心の中の修羅場


それから3回ほど、その少年が家を見ているのが気になったが
どうすることもできないので、そのまま関わらないようにしていた
ただ、4歳になる一人娘にその少年が危害を加えないかだけ少し心配だったけど
そんなこともなく、月日が過ぎた
ここからが、私の心の修羅場

数日前に娘が結婚したい人がいるから連れてくると話が有った
たぶん、分かったと思いますが
そうです。あの少年(今では青年)を連れて来た

青年が私たちに挨拶をした後の言葉が「懐かしいな~~やっと帰ってきた」でした
出会いも付き合い始めたのも単なる偶然らしいのですが
小さな声で言ったこの一言が怖くて仕方がありません




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