140 : ◆fXf0/HfFdI:2011/09/08(木) 05:01:46.51 ID:ohZtjxfM0

かなり前の話でスレチかもしれないけど、よかったら聞いてくれ。
駄文過ぎても叩かないでくれよなw 
クラブの店員をしてた時期があって、その時に起きた話。

当時、ダンスに夢中になってて、週末は必ずと言っていいほどクラブに通ってたんだわ。
そんな訳で、そこのオーナーとは必然的に仲良くなったんだ。

N112_noanyokohama_TP_V



ある日、店員が一度に2人ほど辞めてしまい、「もしよかったら、うちで働いてくれないか?」とのお誘いがきた。
初めは迷ってたんだけど、
クラブに通うお金も馬鹿にはならないし、タダで店内で流れてるダンスのビデオも観れるし、
むしろ好都合だと思い、アルバイトというかたちで働かせてもらったんだ。
でも、いざ働いてみるとこれがかなりキツイ労働w 





お客さんが店にくるまでひたすら店内清掃。これだけでバイトが終わるときが月1~2回はあったw 
だから、お客さんが遊びに来たときは過剰というぐらいの接待をしてた。

そんな日々が過ぎていき、働き出してから3か月目の頃、2人のお客さんが遊びに来た。
初めて見る顔だったので、常連さんになってもらいたい一心で、暇さえあれば2人に声をかけてた。
で、閉店間際にその2人のうちの1人から、「よかったら帰り家まで送って行ってくれないかな・・?」と言われた。
どこの店もそうだと思うが、基本お客さんとは恋愛禁止。
かなり迷ってたんだけど、マジで足がないらしく、店のスタッフには内緒で送っていく事にした。
店内にいる時は気付かなかったんだけど、わりと可愛い子だしノリも良いw 
なんとなくだが、彼女にしてもいいかもな・・・なんて考えてた。 

それから彼女が店に遊びに来たときは必ず送っていった。もちろん店のスタッフには内緒で。 
男女の関係になるのもそんなに時間は掛からなかった。むしろ俺の方が彼女にはまっていた。


141 : ◆fXf0/HfFdI:2011/09/08(木) 05:23:11.30 ID:ohZtjxfM0
その日も店が終わり彼女を家まで送り届け、自宅までの帰路を車で走ってた。
その最中、なにげなく斜め前方に視線をやったら、なんか怪しい感じのする男性が道路脇からこっちを見てた。
とっさに、これはまずい・・・視線変えなきゃと思ったんだけど、なぜか視線を変えれない。
その場を走り去るまで僅かの時間だったと思うけど、最後まで視線が合ったままだった。 

その時を境にして、今まで見えなかったものが突然見えるようになった。幽霊ってやつを。
詳しく言うと、あの時の怪しい若い男性。首が取れ掛かってる。見えるのはこいつだけ。
むしろ付きまとわれてる感じさえした。
でも、彼女といる時だけは不思議と見えなかった。

付き合いだしてから2か月目くらいの時だったと思うけど、デートの最中に腹が減ってきて喫茶店に入ることにした。
その店はかなり前から行きつけの店で、窓側からみえる海が絶景だった。
先客がいないときは必ず座る席があって、注文する物はいつも海老ピラフとウーロン茶。
二人で店に入った時間帯は夕方ころだったんだけど、ラッキーなことにお客はゼロ。
なのになぜかお気に入りの席には座らず、奥の薄暗い席に座った。
彼女が突然「えっ・・」って小さく呟いたのを聞こえたが、そこはスルー。
店員がきて注文を聞かれ、なぜかその日に限って別のを注文した。
「じゃ、卵サンドとバナナミルクをお願いします」って感じで。
そこで彼女がもう一度「えっ・・・」。
流石に俺も気になったから、「ん?どうしたの?」ってすかさず聞いてみたんだ。

しばらく時がたってから、彼女が重い口を開いた。






43 : ◆fXf0/HfFdI:2011/09/08(木) 06:33:41.02 ID:ohZtjxfM0
「うん・・なんでもないよ。たいしたことないから・・・でも・・・」 
「いや、なんか気になるでしょw教えてよwwww」 
「気を悪くしないでね・・・私さぁ、初めての彼氏と初デートの時、この店きたんだ・・・」
「へぇーw」 
「でね、座った場所がここでね、彼氏が注文したのが卵サンドとバナナミルクだったの。
 偶然ってあるんだなぁーって思ってた」
「ふーん・・・で、その彼氏は今どこにいるの?」
「・・・・・・」
ここで彼女はちょっと涙目になってきた。
「あっ、ゴメン・・・なんか余計な事聞いた?」
「いいの。なんかゴメンね・・・変な空気にしちゃって」 
「あっ、全然平気wwwww言いたくなかったら言わなくていいよw」
「・・・死んじゃったんだ。バイクで事故って・・・」 
その瞬間、俺の頭の中で全てが噛み合ってきた。
「もしかして、事故った場所って国道?号線のH町のあたり?」
「なんで知ってるの!?」 
「・・・いや、なんとなく」 

多分推測だけど、この彼氏は俺の身体を通して彼女と会ってたのかもしれない。
そんな事を考えながらその日は喫茶店を出た後、彼女を送って自宅に帰ったんだ。

次の日、このことを友人に話したら、一回お祓いしてもらえ!ってなって、渋々神社に行ってお祓いをしてもらった。
それから、その幽霊はまったく出てこなくなったんだわ。
で、彼女からも連絡がこなくなった。
まぁ、こないだがアレだったしすぐ連絡するのも気が引けるな・・・なんて考えてたんだけど、
流石に1週間も音信不通だと不安になって彼女に電話すると、
『現在この電話番号は・・・』
「ちょwwwおまwww」
焦って彼女に家に行ったら、すでに誰も住んでなかった。

いったい彼女と付き合ってた期間ってなんだったんだろう・・・って不思議な話でした。






 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック