実家の近くに15年ほど前まで大きな紡績工場があった。 
経営悪化して工場は倒産。 
敷地は売られて更地になり、ここ3年くらいで新興住宅地として分譲中。 

敷地内に昭和何年に建てられたのか解らないほど、古い長屋があった。 
昔は所帯をもった夫婦や家族者が住んでいたらしい。 
線路のすぐ傍なんだが、この長屋で首つり自殺が相次ぎ、遮断機のない踏切では 
飛び込み自殺が多発。 

単線区間にある一般的な踏切道



それも自殺するような事情や背景もないのに発作的に自殺を図るケースばかり。 
長屋のすぐ前に広がる雑木林でも首つり多発。首つりに使った木は切られて 
覚えているだけでも切り株が3個くらいあった。 




 そんないわくつきの場所だった長屋周辺も、紡績工場の終業とともに更地になり 
ちょうど今、宅地として整備されて売られ始めてる。 
駅に近くて便利な場所なので、人気の新興住宅地であるが・・・ 
今、首つりのあった長屋の跡地、首つり多発した雑木林の跡地、いわくつきの 
遮断機のない踏切に近い跡地・・の更地を買う人がいると思うと胸が塞ぐ。 

何事もなければいいけど。 
ちなみに、その付近で何度かヤバイものを目撃したり、ただごとでない気を感じたことがある。 
昔からその近くに住んでいる人は、えてして余計なことは言ってトラブルになるのは 
バカバカしいのであえて口をつぐんでいる。 

新興住宅地を買う時は、そこがどんな場所だったかちゃんと調べたほうがいい。 
大きな工場跡地とだけしか知らないで買う人が多いとは思うけど 
絶対にあの場所はヤバイ。


ヤバイものっていうのは、人みたいな形をしているけど人ではなくて 
いわゆる魔物ってやつかな・・と思う。 
真っ黒の人型で、目っていうか眼窩があって黒目しかないというか。 
それが口を開けて笑っているような表情なんだけど、一目でゾッとするような 
悪意とか邪気が凄まじい。 
それが猫背気味で首を突き出すようにして、こっちをジッと凝視しているのを 
数回見た時は、誇張でも何でもなくて首筋(首の真後ろ)がゾクゾクと凍りついた。 
かなり離れているのになぜかハッキリ見えるし、そいつの邪気?が来るし。 

うちの実家近所の年配の人たちは、踏切周りと長屋跡が忌まわしいのは知ってるから 
子供の時から「昼間でもなるべく近づくな」ってよく言われてきた。




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