同僚Tから聞いた話。 
学制時代、Tが先輩(男)の家にいきなり遊びに行った時、座布団の上にヘアピンが落ちてるのを発見。 
何の飾りもない、針金だけの黒いやつ。 

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「先輩、彼女できたんすかー(w」 
と冷やかし半分に聞くと、先輩は「え?ああ、それか。捨てといてくれ」と言う。 





聞いちゃいけないこと聞いたのかなぁ、と考えながら言われたとおりゴミ箱のところまで行った。 

捨てる時にふと気になって、不燃物のゴミ箱をよく見てみると、空き缶やらカップ麺の 
容器にまじって、今捨てようとしてるのと同じヘアピンが何本も捨てられているのが見えた。 
「!」 
Tは気持ち悪くなって思わずヘアピンを投げ捨てると、その様子に気づいた先輩が言った。 
「この部屋わけわかんないんだよ。捨てても捨ててもヘアピンが出てくる」 

聞けば、どんなに念入りに掃除をしても、気づくとヘアピンが落ちているんだそうだ。 
テーブルの上、台所の流し台、本に挟まっていることもあるらしい。 
「目が覚めた時に枕元に5、6本落ちてた時はさすがにびびったけど、なんかもう慣れた」 
と先輩はあっさりしていた。 

他にも、風呂の排水が突然詰まって、なんだろうと思って排水溝のふたを開けてみると、 
真っ赤にさびついたヘアピンがごっそり詰まっていたなんてこともあったそうだ。 
それも1回じゃないらしい。 

そんなことを話してる間もあっちこっちからヘアピンが・・・。 

全部先輩のイタズラかも?とも思ったそうだが、 
帰る時に自分の靴の中からヘアピンが出てきた時は、寒気がしたって。 
2人とも玄関には一度も行かなかったから。 

なんだったんだろうな? 



 
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