友人たちと3人のグループで登山旅行をしたとき、山小屋に泊まった。
部屋には二段ベッドが2つ設置されていて、
友人Aが片方の上段に、BがAと同じベッドの下段に、
私はもう一方のベッドの上段に寝て
私の方のベッドの下段には荷物を置いていた。





翌朝早くに出発するので寝なきゃいけないのに
その日の晩は妙に頭が冴えてなかなか寝付けなくて
向こうのベッドのふたりの寝息が聞こえてくるから
余計に焦って羊を数えていたら
なんかベッドの下の方から人がいる気配がした。
何かゴソゴソしてる気配。

「起きちゃったの?」って小さな声で呼びかけたら気配が消えた。
あれ?と思って反対側のベッドを見たら二人とも爆睡してる。
気のせいだったのかなと思って、とにかく早く寝なきゃと思うと
余計に眠れなくなって、するとまたベッドの下からゴソゴソと気配が。
ネズミでもいるんだろうか、なんだろう、なんだろう・・・って

怖くなって必死で目を瞑っていたら
ベッドの下から蹴り上げるようなドンッって衝撃を背中に感じた。
心臓が爆発したみたいに鼓動が激しくなって
怖くて声も出なくて、ベッドの足元の方に体育座りしたまま朝を迎えた。
結局一睡もできなくて、友達にその夜の出来事を話しても
「怖いからやめてよー」って言われるだけ。

幸い高山病とか心配するほどの高い山じゃなかったから
寝不足でもちょっと疲れが酷いぐらいで済んだけど
あの一件があってから日帰りできるトレッキングぐらいしかしなくなった。
あと二段ベッドの上段は絶対イヤん。
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