投稿するの初めてだから文章拙いしオチもなにもないんだけど、個人的には本当に怖くてシャレにならなかった体験。

今現在住んでる家での話。

元々家系的に時々見えてしまう家系で、実兄なんかはしょっちゅう霊を見てるんだけど、私は感じるだけで中学校以来見てなかった。
二年前に地元に出戻るまでは、東京で住んでたマンションにも時々出てたし、金縛りも週に2、3回あってたの。




でも東京のとこの霊は低いうなり声で金縛りしてくるけど、心の中で罵詈雑言並べるとスウーってなくなってたし、そこまで気にしてなかったのね。
んで、私が病気して地元に帰ってきて、賃貸でマンションに住むことになったんだ。

私は下肢に持病の症状が出たもんだから(今は薬のおかげで平気)、マンションを内覧出来なかった。
いや、内覧できてたら絶対ヤめてたね。この家は。


確か二年前の10月の下旬だったかな、
入れるから初日は一人で泊まろうかなと思った。
片付けが済んで、母は引っ越しの最終的な準備をしたいからって引き上げて、
私一人で泊まることにしたの。

高校生の頃に住んでた家も出てたんだけど、
そこもさっきみたいに罵詈雑言並べれば居なくなってたし、
割と平気だったし、まあいけるっしょ。ってね。

それがはじまり

なんか、視線を感じる。めちゃくちゃ。あちこち。
気のせいって言い聞かせたし、視線くらいなら
割と感じることが多いからダイジョウブダイジョブって言い聞かせて。
んで家の中心にある和室に布団敷いて薬飲んで、
やっぱりずっと気持ち悪かったんだけど障子を閉めたら
視線はあんまり気にならなくなったから寝よう、って寝た。
三時頃?くらいだったかな。複数人の声がする。頭の中でずっと響いてる。
金縛りなんて慣れっこなのに複数人なんて初めてのパターンで、は??って思った。なんでこんなに声が聞こえるの??

音楽の授業とかでやったとおもうんだけど、雅楽って知ってる?
シャンシャン音がする荘厳な、古典音楽。
そんな感じの音とか、鈴がひっきりなしに響いてて、パニック。
これまでの金縛りなんか非じゃない。めちゃくちゃ怖かった。
全然知らない聞いたことないような男女の声とか、
ブオオオシャンシャンジャーン!!って音が鳴ってる。


三年前に亡くなった祖父とか、
数十年前に亡くなってる祖母に必至に助けて!この音を止めて!
って泣きそうになりながら祈って、
眠気?なのか気絶?なのかわからないけど、意識がふっと遠くなった。
気づいたら朝の8時。
とりあえず生きてたと安心して、寝ぼけながらスマホいじったりして、
あれは夢だったんじゃないか?って思えるようになった。
翌日も一人で泊まったんだけど、夜中のあの雅楽みたいな音は聞こえなかった。
この家に来てあれ以来雅楽は聞いてないから結局なんだったのか謎。
そして三日目、ご飯食べて歯磨きしてたら、
足にもふもふって感触がしたから、
猫ちゃんが餌欲しいのかなって思って足首見たらいない。
廊下もみたけどいない。
それでふと思い出した。
猫はまだ引っ越し前の家にいるから、もふもふなんて感触するわけない。

もうさ、本当視線も空気も気持ち悪くて。
暖冬だったとはいえ、窓を開けっ放しにするのもなんか余計なもん入ってきそうだし。
ずっとパソコンで同人書いてた。
エロシーン書けば霊は来ないって聞いたからずっとエロシーン書いてた。
お陰で本のネタは潤沢になったけどさ。


引っ越し完了して、よし新しい家での生活スタート!って思ったら
下の階からうるさいぞ!って殴りかかってきそうなやべー勢いで苦情がきた。

住人が一頻り苦情言って帰ったら、
霊感ある母がその住人を見て「ンー、ちょっとやっかいかも」って言ってた。
なに?って思ったけどいつも詳しいこちと言わない人だから、
気に留めるまでもないのかな……とは思ったよ。

でもそのあとも「子どもの足音がうるさい」って何度も苦情。
そのたびに対応して、苦情も霊もいっぱいいるしヤダなーってなる。

うちの上の階の住人はお子さんがいっぱいいるみたいだかったから、
それが響いてるのでは?って思ったし言ったけど、
全然取り合ってくれない。

母も私も体重は50キロ超えてるけど特別太ってはいないし、
足音も気をつけたし、クッションマットだって引いてる。
他にも下の階に響かないように対策もたくさんした。
でもやっぱり苦情いれてくる。井戸端会議に参加して情報を収集してたら、他の住人曰く、「これまで何度もうちの家は下の家族のせいで引っ越しを繰り返してる」って。結構酷い住人だって有名らしい。

そこで、なんとなく嫌な予感した。母の「やっかいかも」って、もしかして。って。

だってさうちね、子どもいないのよ。

うちの母は幽霊をひきつけない体質?らしくて
母がいれば私も変な視線はあんまり気にならない。
これまで憑かれてたことはないし、割と家族みんな信心深いかったから、
私たちが連れて来た可能性は低いよねって兄が教えてくれた。

じゃあ子どもの足音はなに?


そんなときに泊まりに来た妹と姪と、母が和室で寝てた。
夜中の二時頃、私は作業しててそろそろ寝るかなって思ってた時間。
ビニール袋を漁るようなガサガサッ、なんて音が聞こえたの。
猫が遊んでるのかな?って思ってたけど、猫は自分のベッドで丸くなってる。
え? なにこの音。そういえば前もあったな……って思って、
飲み物欲しいのと、電気つけなきゃと思ってキッチンに向かったの。
ガサガサ、って音。そして、誰かの話する声。
「”絶対許さない”」
って、女の人の低い声。え、ってなった。
和室で寝てたはずの妹が目を見開いてぱっと起き上がった。え?ってなってたら「待って。いまママの声だった?」って聞いてくる。
「いや、知らんよ。母の声? 絶対違うじゃん」
「いま、ママが言った。知らない人の声。だれ?」
「ガサガサって聞こえた?」
「それ! 聞こえた」
苛立って、買い物した中身を出してるような感じだった。

それもあって、夜になると毎日気持ち悪いし、とにかく見える兄に来てもらうことにしたの。

兄は激務でほとんど休みがないから申し訳なかったけど、それでも予定おして来月から週末に早めてくれた。私の話を聞いて、来ると決めた決定打があったから。

兄が来月来ようか?と言ってくれたすこし後に、
私が一人きりで家で過ごした日があったの、
こんだけ怖い思いしてるのに一人で過ごすとか馬鹿だろっておもうよね。
私もそうおもう。
でも他の家族はどうしても日帰りできなかったんだ。
だから猫ちゃんとふたりっきり。


夜になると相変わらず気持ち悪いし、ネット開いたり作業イプで気を紛らわしてたけど夜中はみんな寝るしそうもいかない。
観念してお風呂入るかってなって和室の押し入れにバス用品をおいてたから、襖開けたの。

いたよね。

髪の長い手足が真っ白なオンナノコ。押し入れの二段目に、体育座りして顔伏せてた。みないふりしてスッて閉めた。

久々にキレた。
家賃払えよ!!って思った。
なんで無言で押し入れにいるわけ!?キッチンにいる中年の女性もそう!ベランダの隅にいる男も!私の部屋の中央に時々出てくる30代くらいの女の人もそう!
家賃!!くれよ!!!!

泣きながら必死で叫んでお布団入った。お風呂は朝入った。



兄と甥っ子が遊びに来た。
兄が「この家、和室。やべーな」って笑ってた。
シャレにならんわって顔してて、この人が言うならマジだなって、
あんまり信じてない母も顔つきがかわった。甥っ子がやたら和室見て怯える。
「なんかいる! くび!」
指の先に、ヒッ。てなった。
私が初日泊まったときに雅楽っぽい音楽聞きながら
ずっと見上げてた天井付近を指さすのよ。
金縛りにあいながら気持ち悪い気持ち悪いって散々怖かった天井。

兄と甥の言葉に、母親が「仏壇持ってくるか」と決心してくれて、仏壇持って来て、それ以来幽霊は見てないし気持ち悪いのもなくなった。
ご先祖様も爺ちゃんも祖母ちゃんもありがとうって感謝しかない。

兄が「やべーのは生霊。たぶん、この家を泣く泣く出て行った人たち」「他は因縁渦巻いてる家で居心地がいいから居たとおもう」「動物はおまえによって来てるだけで害はないっぽいしすぐいなくなるから安心しろ」「仏壇置いてご先祖様に守ってもらったらダイジョブ」

それも他にいろいろ言われたけど、怖すぎて覚えてない。マジで怖かった。


なにか害があったわけじゃないけど、
二十代になってはじめてみたからめちゃくちゃビビった。
まだGの方がかわいいとおもった。
だってあいつらお湯かけたらしぬし。

で、びっくりしたのは下の階の人。引っ越したの。
下の人は分譲でン千万払ってるし何度も怒鳴り込んできたときのやり取りでうちは絶対引っ越さない!!ってあんだけ叫んでたのに。
母は「あー、生霊、あっちに全部行ったんじゃない」って。
それも怖かった。

とりあえず今はなにもなく平和に暮らしてる。
霊なんていたの?ってくらい平和。
目に見えて家のなかがきれいに見えるし、猫も怯えずにのびのびしてる。
解決してないけどオチもなにもない感じで、ここ数年で一番怖かった体験でした。


文章拙くてごめんね。
あれ以来、霊とか気持ち悪い感じは家の中ではないけど、出先でちょいちょいあるからまた書き込むかも。


 
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