かなり以前の事を思い出したので、久しぶりに投稿します。

車でX市から県をまたいで自宅のあるY市へ行くには、間にある山隗を迂回するか、
その山の中を通る高速に乗らなければいけません。

しかし、地図上では、X市からほぼ直線的にY市へ抜ける県道が存在しています。





実は、この県道、マニアの間では比較的有名な険道、すなわち
れっきとした国道及び県道なのだけど、実際に車で通行することのできない
ひどい道であり、ゆえに、酷道(国道のひどい道)及び険道(県道のひどい道)
といわれている道のひとつなのでした。

まだ車の免許をとって間もない頃であり、そんなこと知らなかった自分は
X市の友人宅から、深夜、Y市へ帰るのにその県道を利用しようとしました。


X市側から、その県道へ入ろうとするのですが、山の中のひどい悪路で
舗装なし、でこぼこで前に進めなくなる、枝道多すぎ、など
正直遭難するのではと思ったくらいでした。
X市へ来たときの道(山を迂回する)は、あまりにも時間が掛かるため、
引き返して高速を利用しようか?しかしここまで来て、との思いとの葛藤

そんな中状態で、Y市方面へ延びる一つの舗装路を見つけ、その道を走ったのですが
その道も山の中へと入り、途中に墓地があるところに差し掛かり
そこで雨が降ってきたのを思い出しました。

やはり戻ろうかと思ったそのとき、前方で立ちふさがるおじさんを発見。
こんな深夜の山の中の雨の墓地でかさもささずに、なんじゃこりゃ?
一挙に恐怖感がピークに達しました。

停められてしまったため、仕方なくおじさんを乗せることにしました。


結局、高速を利用することになりました。

そのおじさんにY市駅まで行くようにお願いされたのですが、
こんな深夜に電車など動いてないので、自宅まで送るよう申し出ました。
しかし、その申し出に返答はありません。

ふっとそのおじさんが消えてシートのみ濡れてる・・・
パターンになるのでは? と思い、超恐怖感のなかで・・・、

おじさんに『はっきり聞きます、あなた幽霊ですか?』と聞いても返答しないし
マジやばい、それだったらこっちから先制攻撃ですよ。

右手でハンドル握りながら、左手でおじさんの肩や頭や手や股○を触りまくりました。
『消えるんだったら消えてみろ』みたいな感じでしたが、感触は生生しかったです。

結局当初の申し出どおり、Y市駅まで送り、しかもタオルと小銭もあげました。
駅で降りたおじさんは、そのまま深夜の街へ消えてゆきました。


 
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