これは以前に私が働いていた会社の取引先の話です。
その取引先が移転したという連絡を朝礼で聞いたのですが、
その移転理由がなんと「幽霊が出て仕事がはかどらない」というものでした。




その取引先は古い貸倉庫を利用していたのですが、その倉庫でかなり昔、まだ他の業者が利用していた頃に2階から落ちて亡くなった方がいたというのです。
それ以来、その倉庫で作業をしていると誰もいないはずなのに人の気配がもの凄く、霊感のない人でも日が暮れてからは一人では倉庫に入れないほどだったと聞きました。

実際にその倉庫では、人影を見たとか声が聞こえたという人が続出していたそうです。取引先の社員はもちろん全員がなんらかの体験をしており、私の会社の社長もその倉庫へ入った時、ただならぬ空気を感じてすぐに出てきたといっていました。

正直私はそんなことがあるのかと半信半疑でしたが、確かに遅い時間に取引先へ商品の発注などを頼むと、小さい部品を取りに行くのにも複数の人で行ったりしていたので、こんなに人数が必要なのか?とは思っていました。もちろん移転後はそんなことはありません。

この話を取引先の従業員に聞いてみたところ、真面目な表情で「いや~あそこはヤバかったですね…」と言っていました。
昼間ままだ重い空気だけなんだそうですが、夕暮れ時からは一気に空間が変わるのだそうです。
誰もいないはずなのに、息遣いというか、明らかに誰かがいるという気配がビシビシ伝わってくる。
霊感があるなしに関わらず、従業員は皆怯えていたとのことでした。

その貸倉庫は、今でも借主を待って佇んでいます。
一見するとそこら辺にありそうな倉庫で、私も何度も足を運んでいましたが、そんな一面があったのだと思うとなんだかゾッとしてしまいました。


 
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